[ストックホルム 19日 ロイター] - スウェーデン中銀のフローデン副総裁は19日、国内経済には下振れリスクがあるが、スウェーデン中銀が海外の中銀よりも広範な政策措置を導入すると予想する理由はないと述べた。
副総裁は、インフレ目標を達成できるとの自信が数年前と比べて強まっていると発言。経済面の課題は、スウェーデンよりも世界の他の多くの国のほうが深刻だとの認識を示した。
副総裁は「したがって、我々が海外に比べて多くのことをすると予想すべきではない」と述べた。
スウェーデン中銀は今月、今年末から来年初めにかけて利上げを実施するとの見通しを市場の予想に反して据え置いた。これを受け、スウェーデンクローナ (EURSEK=)は一時上昇した。
副総裁は、海外の金融政策について、クローナに影響を及ぼす可能性があり、考慮に入れる必要があるとも発言。ただ国内経済は力強く、海外の中銀のすべての措置に追随する必要はないとも指摘した。
副総裁は記者団に「国際的な金利水準を考慮する必要がある。我々に影響してくるのは主に為替を通じてだ」とし、「通貨が強くなりすぎれば、おそらく(政策の)違いが大きすぎたということだろう。ただ、そのような兆候は現在、見られない」と述べた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190919T105056+0000