[ロンドン 18日 ロイター] - 欧州議会の議員らは18日、ユーロ圏諸国と通貨ユーロを採用していない欧州連合(EU)加盟国が発行するユーロ債について、銀行の自己資本に算入する条件を同等にする案を支持する考えを示した。
ユーロを採用していないチェコやハンガリー、ポーランド、ブルガリアなどのEU加盟国は、ユーロ圏と非ユーロ圏の諸国が発行するユーロ債を同等に扱うよう規定する過去の自己資本規制を一時的に復活させるよう求めている。
新型コロナウイルスの流行でEU全域で経済は悪化しており、ユーロを採用していない加盟国はユーロ債を発行した場合、自国通貨とユーロという2種類の通貨に伴うリスクを踏まえて資本の積み増しを求められることを懸念している。
ポーランドやチェコの議員らは欧州議会の経済委員会で、ユーロ債を同等に扱う必要性を訴えた。
同委はこの日、新型コロナの影響で苦境に立つ企業への融資が引き続き行われるよう、銀行の資本および会計面での負担を緩和するための緊急措置について協議を開始した。複数の議員は、緊急措置に盛り込まれた資本規制の緩和は一時的であるべきだと強調した。
緊急措置には、総資産に対して一定の自己資本を求めるレバレッジ比率について、中銀への預け金を一時的に除外できるようにする案が含まれた。
フランスは、新型コロナを受けて銀行が実施した政府保証付きの融資もレバレッジ比率から除外することを提案。英国も同様の措置を計画している。
緊急措置で主導的な役割を務めるスペインの議員は委員会で、6月の最終承認を目指していると語った。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200519T035421+0000