サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

NY市場サマリー(26日)ダウ453ドル高、円一時10カ月ぶり安値

発行済 2021-03-27 06:29
更新済 2021-03-27 08:00

[26日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対しておおむね横ばい。2月の米個人消費が寒波の影響で大きく落ち込んだものの、市場は反応薄だった。一方、円相場は一時109.80円と10カ月ぶりの水準に値下がりした。

ドルは通貨バスケットに対し92.7200。週間では0.7%高。

2月の個人消費支出は前月比1%減少し、昨年4月以来の大幅なマイナスとなった。寒波による経済活動の停滞などが響いたもようだが、その後の天候の回復や今月成立した新型コロナウイルス追加経済対策法、ワクチンの普及が後押しとなり、消費の落ち込みは一時的にとどまるとみられる。

ドル/円は足元109.64円。

ユーロ/ドルは0.26%高。独IFO経済研究所が発表した3月の業況指数は96.6と2019年6月以来の高水準となった。

ただ、域内での新型コロナウイルス感染の拡大やワクチン普及の遅れがユーロの重しとなっている。ドイツのロベルト・コッホ研究所(RKI)のヴィーラー所長は、同国を見舞っている新型コロナウイルス感染の第3波がこれまでで最悪となる「明白なシグナル」があるとし、1日当たりの新規感染者数が10万人に達する恐れもあると警鐘を鳴らした。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは4.5%高の5万3654ドル。

<債券> 国債利回りが上昇したものの、先週に付けた1年ぶりの高水準には至らなかった。市場ではボラティリティーの低下に伴い外国勢の買いが戻ったとの見方が出ている。

先週は10年債利回りが1.754%と1年ぶりの高水準を付けるなど相場は大きく動いたが、今週はボラティリティーが低下した。

終盤の取引で10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)上昇の1.660%。

1カ月物財務省短期証券(Tビル)利回りは0.015%。先週は0.005%まで低下した。翌日物レポ金利は一時0.04%を付けていたが、その後は0%に低下。先週はマイナス圏に陥っていた。

<株式> 上昇し、ダウ工業株30種は453ドル高で取引を終えた。景気回復への期待から金融、ハイテク、ヘルスケアなど幅広い銘柄に買い注文が集まった。

取引終了前30分に買いが膨らみ、主要株価3指数は軒並み1%超上昇。ダウとS&P総合500種は終値で最高値を更新した。

バリュー(割安)株も底堅く推移。ラッセル1000バリュー株指数は1.6%高だった。同指数は年初からの伸びが10%を超え、ラッセル1000グロース(成長)株指数よりも好調だ。

週間ではダウが1.4%高、S&P総合500種指数が1.6%高。一方、ハイテク株の多いナスダック総合指数は0.6%安。

銀行株はこの日1.9%高。米連邦準備理事会(FRB)は25日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて導入した銀行の配当支払いと自社株買いに対する制限について、6月に行う次回のストレステスト(健全性審査)後に「大半」の銀行を対象に解除する方針を示した。

エネルギー株は2.6%高。エジプトのスエズ運河で起きた大型コンテナ船座礁事故の影響が長期化するとの懸念から原油が値上がりしたことにつられた。

個別銘柄では、アパレルのLブランズが3.7%高。追加景気対策が後押しになるとして今四半期の利益見通しを再び引き上げた。

<金先物> 米長期金利やドルの動向を眺めたレンジ内取引が続く中、反発した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比7.20ドル(0.42%)高の1オンス=173 2.30ドル。週間では0.54%安となり、3週ぶりにマイナスに転じた。

バイデン米大統領が前日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの普及加速に加え、インフラ整備などのテーマに取り組む方針を表明したことを受け、朝方はリスク選好ムードが拡大。米長期金利やドルの上昇に押され、金塊は横ばい圏付近で推移した。しかし、その後に金利上昇が一服すると、ドルも対ユーロで軟調となり、割高感の薄れた金塊に買いが入った。

この日は2月の個人消費・所得、ミシガン大調査の3月の消費者景況感などの米経済 指標が発表されたが、いずれも想定の範囲内と受け止められ、相場の反応は限定的だった。

<米原油先物> スエズ運河での大型船座礁事故の影響長期化で供給が逼迫(ひっぱく)するとの懸念が再燃する中、大幅反発した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値(終値に相当)は、前日比2.41ドル(4.12%)高の1バレル=60.97ドル。6月物は2.39ドル高の60.96ドルだった。

23日に発生した大型コンテナ船の座礁事故により、スエズ運河の通航は停止。事故の影響を受ける大半の船の行き先は、エネルギー需要が低迷する欧州とされ、当初は供給遅延による混乱は限定的との見方が多かった。27日の離礁を目指して作業が続けられているものの、市場では運航正常化には時間を要し、供給への影響は避けられないとの警戒感が台頭。週末を控えて原油買いが活発化し、相場は一時61.36ドルまで上昇した。

ドル/円 NY終値 109.64/109.67

始値 109.57

高値 109.84

安値 109.54

ユーロ/ドル NY終値 1.1796/1.1800

始値 1.178

高値 1.1804

安値 1.1773

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 89*08.50 2.3789%

前営業日終値 90*05.00 2.3340%

10年債(指標銘柄) 17時05分 95*00.50 1.6742%

前営業日終値 95*17.50 1.6140%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*14.25 0.8636%

前営業日終値 99*21.25 0.8190%

2年債(指標銘柄) 17時00分 99*31.00 0.1406%

前営業日終値 99*31.25 0.1370%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 33072.88 +453.40 +1.39

前営業日終値 32619.48

ナスダック総合 13138.73 +161.05 +1.24

前営業日終値 12977.68

S&P総合500種 3974.54 +65.02 +1.66

前営業日終値 3909.52

COMEX金 4月限 1732.3 +7.2

前営業日終値 1725.1

COMEX銀 5月限 2511.4 +6.7

前営業日終値 2504.7

北海ブレント 5月限 64.57 +2.62

前営業日終値 61.95

米WTI先物 5月限 60.97 +2.41

前営業日終値 58.56

CRB商品指数 187.7312 +3.3838

前営業日終値 184.3474 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210326T212844+0000

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます