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スイス中銀、ツアブリュック副総裁が来年退任 政策の変更ないとの見方

発行済 2021-12-06 16:48
更新済 2021-12-06 18:09
© Reuters. スイス国立銀行(中央銀行)は6日、ツアブリュック副総裁が2022年7月末に退任すると発表した。写真は2020年6月撮影(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[チューリヒ 6日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は6日、ツアブリュック副総裁が2022年7月末に退任すると発表した。

ツアブリュック氏は1960年生まれで、2012年から中銀の金融政策を決定する理事会メンバーを務めている。最近は心臓病の治療を受けている。

中銀は後任の名前を挙げていない。来年に後任が選出される見込み。

ツアブリュック氏は理事会入りした後、ジョルダン総裁やメクラー理事とともに、スイスイフラン高の抑制に取り組んだ。

在任中、中銀はフラン売って外貨を買う介入を実施し、中銀の資産は倍以上の1兆1000億ドル超に膨れ上がった。また政策金利を世界最低のマイナス0.75%にした。

中銀は「中銀でのツアブリュック氏の行動は、世界的な低金利やさまざまな国際的危機に対応したもので、物価安定確保に向けた中銀の異例な措置に表れている」と述べた。

専門家はツアブリュック氏の退任で中銀の超緩和政策が修正されることはないとみている。

UBSのエコノミスト、アレッサンドロ・ビー氏は「金融政策は理事会3人の決定であり、政策の変更はない」との見方を示した。

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