[パリ 17日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は17日、ロシアのウクライナ侵攻は北大西洋条約機構(NATO)にとって「電気ショック」となり、欠けている戦略的明確さを与えたと述べた。
約2年前のNATOは「脳死状態にある」との自身の発言を後悔しているかとの記者からの質問に対し、「ロシアはわれわれに警鐘を鳴らした。私は常に戦略的な明確化が必要だと考えており、今まさにそれを得る過程にある」と指摘。ウクライナでの紛争がNATOを原点に立ち返らせ、戦略的な明確さを与えたとした。
また脳死状態と発言した2019年末の状況とは異なり、ロシアのウクライナ侵攻に対応する上でNATOは不可欠と言及。ウクライナの首都キエフに行くことは排除しないが、ロシアおよびウクライナ首脳との協議を続けることが最優先とした。