[26日 ロイター] - 26日発表された4月の米個人消費支出(PCE)価格指数の伸びが前月比、前年比ともに加速したことを受け、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送り観測が後退した。
市場が織り込む6月FOMCでの0.25%利上げ確率は約60%となった。指標発表前は利上げ見送りの確率を約60%織り込んでいた。
懸念されていた米債務上限問題を巡る協議に一定の進展が見られ、債務不履行(デフォルト)を回避するという期待も利上げ停止観測後退に寄与している
Bライリー・ウエルスのチーフマーケットストラテジスト、アート・ホーガン氏は「インフレは依然根強い」とし、「米債務上限を巡る『ドラマ』は終わりに近づいているように感じるが、米連邦準備理事会(FRB)の次の動きについて配慮する必要がある」と指摘した。
4月のPCE価格指数は前月比0.4%上昇、前年比4.4%上昇。3月は前月比0.1%上昇、前年比4.2%上昇だった。コアPCE価格指数も前年比4.7%上昇と、前月から加速した。