[オタワ 23日 ロイター] - カナダ統計局が23日発表した6月小売売上高は前月比0.1%増加した。主に自動車の伸びに支えられたが、消費の弱さが浮き彫りとなり、中銀による利上げ姿勢後退の可能性が出てきた。
押し上げ要因となった自動車部門は、自動車と部品、ガソリン・燃料の売り上げが伸びた。
自動車と部品を除くと、6月の小売売上高は0.8%減となった。
エコノミストは、6月の小売売上高が全体では横ばい、自動車を除くと0.3%増と予想していた。
統計局によると、7月推計値は0.4%増の公算が大きい。
デジャルダンのエコノミスト、ティアゴ・フィグエレド氏はノートで「カナダの消費支出は6月も伸び悩んでいる。中銀は最新統計を受け、年内は金利を据え置くだろう」と述べた。