(検索コードを追加して再送します)
[23日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は23日、AI(人工知能)ブームが来年にかけて長期間継続するとの見通しを示し、その強気姿勢を裏付けるべく大規模な自社株買いを発表した。
同社が示した第3・四半期の売上高見通しは市場予想を大きく上回った。株価は年初の水準の3倍超に膨れ、上場来高値に迫る。それにもかかわらず、同社は新たに250億ドルの自社株買い計画を発表。多くの企業は、経営陣が企業価値評価が低いと見なす場合に自社株買いを打ち出す。
同社は来年にかけてハードウエアを増産する計画を打ち出し、一部のアナリストが抱いていたAIブームの持続性に関する疑念を打ち消す格好となった。同社は生成AI向け半導体でほぼ一人勝ち状態となっている。
フアン氏は投資家説明会で「今年から来年にかけて視界は良好」と述べ、クラウドコンピューティング大手やデータセンター企業と次世代インフラを計画していると語った。
同氏はロイターのインタビューで、1)CPU(中央演算処理装置)ベースのデータセンターからエヌビディア製GPU(画像処理半導体)を組み込んだデータセンターへのシフト、2)AIが生成するコンテンツの利用拡大ーーが現在の流れを作っていると指摘。「何四半期先まで続くかは分からないがこの抜本的シフトが終わることはない。1四半期だけの現象にはとどまらない」と強調した。