[シドニー 27日 ロイター] - オーストラリアのチャーマーズ財務相は27日、中国経済の情勢を注視していると発言、景気低迷の「懸念すべき」兆候があり、オーストラリア経済の重しになる可能性があると述べた。
同相はスカイ・ニュースで「人々が中国経済について示しているかなり強い懸念を私も共有する」とし「ここ数週間、数カ月の中国経済の低迷、軟調さは懸念要因だ。オーストラリアにも明らかに影響を与えるためだ」と述べた。
「中国は成長の鈍化に対処しており、デフレが起きている。不動産セクターに対する懸念のほか、銀行セクターに対する懸念もある程度あり、輸出も減速している」とし「特に中国を巡る懸念要因をわれわれは非常に注視している」と述べた。
中国経済の減速とオーストラリア国内の金利上昇でオーストラリアの経済成長率は「大幅に鈍化するだろう」とも発言。「全体的な方向性ははっきりしている。わが国の経済は鈍化している」と語った。