[ストックホルム 28日 ロイター] - スウェーデン中央銀行のフローデン副総裁は28日、インフレとの戦いは終わっていないと指摘し、引き締め的な金融政策がかなり長期的に続くとの見方を示した。講演の内容が中銀のウェブサイトに掲載された。
「インフレは正しい方向に向かっているが、まだ先は長い。おそらく、引き締め的な金融政策をかなり長い間続ける必要がある」とした。
中銀は夏の間に多くの新たな情報を得たが、9月21日の次回の金利決定にどのような影響を与えるかについて話すのは時期尚早とした。
インフレ率がかつてよりは鈍化し、経済も減速する中、大半のアナリストは来年半ばごろに緩やかな緩和サイクルが開始されると予想する。
こうした見方についてフローデン氏は「目先の利下げについて話している向きもあるが、中銀ではそのような議論はしていない」と一蹴、近い将来の金融緩和観測に冷や水を浴びせた。