[ストックホルム 29日 ロイター] - スウェーデン統計局が29日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.8%減少した。純輸出と在庫の減少が主因。
ただ、予想ほど大幅なマイナス成長とはならなかった。速報値は1.5%減、ロイターがまとめた市場予想は1.3%減だった。
前年同期比では1.0%減。速報値は2.4%減だった。
統計局は「第2・四半期は総じて低迷した。純輸出や在庫投資など、一部の主要部門が減少した。家計消費支出は4四半期連続のマイナスだった」と述べた。
インフレの高止まりを懸念するスウェーデン中央銀行は9月に追加利上げを実施すると予想されている。11月にも利上げする可能性がある
SEBのアナリストは顧客向けメモで「スウェーデン中銀が今秋に2回利上げするとの見方に変更はない」と記した。
ノルデアのアナリストも「成長低迷は当然、中銀が慎重に政策を運営する理由になるが、インフレ率が高すぎ、特にスウェーデンクローナが弱いため、9月の利上げは実施するだろう」と述べた。
政府は先週、今年の経済成長予想をマイナス0.8%に下方修正している。