Steven Scheer Ari Rabinovitch
[エルサレム 4日 ロイター] - イスラエル中央銀行は4日、インフレ緩和の兆しがあるとして、政策金利を2006年後半以来の高水準となる4.75%で据え置いた。据え置きは2会合連続で予想通りだった。
これに先立ち、国内ラジオでヤロン総裁がこの日、任期を迎える年末に留任を希望しないと発言すると報じられていたが、イスラエル中銀はこれを否定。「これまで総裁が述べてきたように、総裁は(ユダヤ人の)ホリデーシーズン前後に任期延長に関する決定を下す」とした。今年のホリデーシーズンは9月16日から10月7日となっている。
エコノミストの多くはイスラエル中銀の利上げサイクルは終わり、2024年に利下げを開始すると見込んでいるが、イスラエル中銀はこの日、「インフレ環境が予想通り緩やかな状態を維持しなければ」、将来的に利上げを実施しなければならない現実的な可能性が残っているとした。
また「ここ数カ月のイスラエル通貨シェケルの下落はインフレ率の上昇に寄与しており、今後数カ月の為替レートの動向はインフレの動きに影響を与える」とした。