[ロンドン 4日 ロイター] - JPモルガンは4日、トルコの8月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受け、年末時点の同国インフレ率予想をこれまでの前年比62%から65%に引き上げた。また、2024年5月に73%となり、ピークに達するとの見通しを示した。
年末時点の政策金利予想は35%に据え置いたものの、上振れリスクがあるとし、来年末には45%になると予想。前回予想の40%から引き上げた。
JPモルガンのFatih Akcelik氏は「8月のCPIはインフレ緩和の過程が長引いていることを示唆している。インフレの持続が予想され、24年3月の地方選以後は金融引き締め政策が増えるとみている」と顧客ノートで述べた。
トルコ統計局が4日発表した8月のCPIは前年比58.94%上昇と予想を上回った。リラ急落や最近の増税により、2カ月連続で加速した。