[上海/北京 6日 ロイター] - 中国の主要国有銀行はオフショア市場で人民元の流動性を吸収し、本土市場で積極的にドル売りを行っているもようだと、事情に詳しい関係者4人が明らかにした。
このうち1人によると、国有銀行は元の下落ペースをコントロールするために行動を取った。
国有銀行は、中国人民銀行(中央銀行)に代わって行動することが多いが、自ら取引したり、顧客の注文を執行することもある。
オフショア元の流動性を引き締めたことで元ショートコストが上昇したという。
アジア時間序盤にオフショア元は1ドル=7.3278元と、8月21日以来の安値を付けた。0257GMT(日本時間午前11時57分)現在は7.3160元となっている。
オンショア元は昨年11月1日以来の安値となる7.3248元まで軟化し、世界金融危機以来の水準となった昨年の安値7.3280元に迫った。0257GMT現在では7.3146元。