Rachna Uppal Yousef Saba
[ドバイ 6日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は6日、サウジアラビアの年次経済審査後の声明で、2023年の同国国内総生産(GDP)伸び率が現行予想の1.9%を下回るとの見通しを示した。当局者が明らかにした。自主的な原油供給制限が年末まで延長されたことを反映したという。ただ、非石油部門は好調が続くとみられている。
サウジは昨年、原油価格上昇による歳入増で財政収支が約10年ぶりに黒字となり、GDPは8.7%増加した。
だが、今年に入ってからの減産や原油価格下落が石油収入を直撃し、今後も成長の重しとなる見通しという。
IMFのサウジ担当者はロイターに「非石油部門は内需主導のため好調が続くだろう。全体の成長率予想は原油減産を反映して下方修正されるが、プラス成長は維持される見通し」と述べた。
IMFは、今年の非石油部門GDP伸び率を4.9%と予想した。
また、財政収支も対GDP比1.2%の赤字に転落する見通しとした。昨年は、同2.5%の黒字だった。