Rozanna Latiff Danial Azhar
[クアラルンプール 7日 ロイター] - マレーシア中央銀行は7日、成長率とインフレが鈍化する中、予想通り政策金利を3%に据え置いた。現状維持は2会合連続。
声明で「現在の政策金利の水準で金融政策のスタンスは引き続き景気を下支えし、インフレと成長の見通しに関する評価と一致している」との認識を示した。
バンク・ムアマラット・マレーシアのチーフエコノミストMohd Afzanizam Abdul Rashid氏は、政策スタンスを「やや緩和的」とした7月の声明以来、中銀がよりハト派的なスタンスを採っていると述べた。同氏は政策金利が年内は3%に据え置かれると予想した。
ロイター調査では27人のエコノミスト全員が金利据え置きを予想し、ほとんどが年末まで変更されないとの見方を示していた。
中銀は国内経済の成長見通しについて、外需が予想を下回るリスクによって影響を受ける可能性があるとした。しかし観光活動の活発化や電機・電子製品部門の回復、既存・新規プロジェクトの迅速な実施などが後押しすると指摘した。
総合インフレ率とコアインフレ率は鈍化しており、今年後半も緩やかな上昇が続くとの見通しを示した。
2023年の総合インフレ率は平均2.8─3.8%と予想した。昨年の実績は3.3%だった。