[ワシントン 11日 ロイター] - アディエモ米財務次官は11日、中国の経済問題は米国よりも近隣諸国に影響を与える可能性が高いと述べた。
CNNとのインタビューで、中国政府には経済に短期的に対応するリソースがあるが、人口動態や高債務といった長期的な経済構造問題に対応しなければならないと指摘。「このような問題への中国の対応は時間の経過とともにはるかに困難なものになる」とした。
また、中国経済は「大きな逆風」に直面しているとし、「中国経済の減速は影響を及ぼすだろうが、そのほとんどは近隣諸国への影響だ」と語った。
中国が保有する米国債を売却する可能性に関する質問に対しては「米経済の好調さを考慮すると、中国の景気減速が米国に与える影響よりも近隣諸国や欧州に与える影響をより懸念している」と回答。中国の一部の決定は特定の企業に影響を与えるだろうが、「米国には(中国に対する)エクスポージャーがある程度あるが、それは限定的なものだ」とした。
さらに中国に対し経済を民間部門に開放するよう要請。それによって競争が生まれ、経済が活性化する可能性があるとした。