[シドニー 12日 ロイター] - ウエストパック銀行とメルボルン研究所が12日発表した9月のオーストラリア消費者信頼感指数は前月比1.5%低下し、79.7となった。悲観的な回答が楽観派を依然として上回った。
豪準備銀行(中央銀行)は3カ月連続で利上げを見送ったが、景気の先行きや家計を巡る消費者の懸念緩和にはつながらなかった。
同指数は中立を示す100の水準を昨年3月から下回っており、1990年代初めの景気後退期以降で最長となっている。
豪中銀は今月、個人消費の減速などを踏まえて政策金利を3カ月連続で据え置いた。
これを受け、住宅ローン保有者の信頼感は7.8%上昇した。一方、賃貸居住者とローンのない住宅保有者の信頼感はそれぞれ6.1%と5.8%の低下となった。
ウエストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンス氏は、家計への強い圧迫が続いていると指摘。金利上昇リスクは今後さらに和らぐ見通しだが、家計の生活費にかなり余裕が出てきて初めて信頼感が持続的に回復するだろうと述べた。
家計に対する信頼感は4.4%低下し、大型家財道具の購入に適した時期かを示す指数は3%低下した。