[ウラジオストク(ロシア) 12日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は12日、インフレ率の上昇により中央銀行は先月12%へ利上げせざるを得なくなったと述べ、物価上昇が制御不能になればロシア経済は打撃を受けると警告した。
ウラジオストクで開催された「東方経済フォーラム」で「高インフレの状況では事業計画を立てることは事実上不可能だ」と語った。
通貨ルーブルの変動は問題ないとし、当局には為替と市場を制御するための手段があると述べた。
ルーブルは12日序盤の取引で、ドルに対し約6週間ぶりの高値を付けた。
プーチン氏はルーブル相場について、輸出企業による「抑制された」外貨売却などによる影響を受けているが、資本規制などのボラティリティー抑制策を突然導入することはないとの考えを示した。政府は現時点で増税の必要はないとも述べた。
ルーブル急落を受けてロシア中銀は先月、緊急会合を開催し政策金利を12%へ引き上げた。
プーチン氏は中銀が適切なタイミングで行動したと述べる一方で、高金利が融資と経済成長を抑制していると指摘した。この状況を変える必要があるが、インフレが制御不能になれば長期的に経済にとってさらに悪くなると語った。