Darya Korsunskaya
[13日 ロイター] - ロシア経済省は今後2年間のインフレ見通しを大幅に引き上げ、ルーブルの対ドル相場がかなり弱含むと予想していることを明らかにした。
同省がまとめたマクロ経済予測の草案によると、2023年のインフレ率見通しは7.5%で、4月時点の5.3%から引き上げた。24年の見通しも4.0%から引き上げ4.5%とした。
新たな予測に基づくと、インフレが中央銀行の目標である4%に低下するのは中銀が想定していた24年ではなく25年になる見通し。
ルーブルの23年平均レートについては1ドル=85.2ルーブルと予想。4月時点の予想は76.5ルーブルだった。24年は90.1ルーブルと予想。4月時点は76.8ルーブルだった。
ルーブルは8月に1ドル=100ルーブルを超えて下落した。12日の水準は95ルーブル近辺。
同省はまた、23年と24年の成長率見通しを引き上げる一方、25年と26年を引き下げた。
23年の予想は2.8%。4月時点の1.2%から倍以上に引き上げた。24年は2.0%から2.3%に引き上げた。
歴史的低水準にある失業率はこの期間3.1%にとどまる見込みとし、深刻な人手不足を浮き彫りにした。