[バンコク 13日 ロイター] - タイの新政権は13日、複数の景気刺激策を承認した。軽油税減税、中国人観光客のビザなし入国、農家の債務返済停止措置が含まれる。
セター首相は記者団に9月20日から年末まで軽油価格が1リットル当たり30バーツ未満になり、電気料金も引き下げられると表明。
9月25日から来年2月末までは中国とカザフスタンからの観光客のビザなし入国を許可する。「影響を見極めるための一時的な免除措置」としている。
新型コロナウイルス流行前の2019年は観光客の約28%を中国人が占めていた。セター氏によると、カザフスタンでもタイ旅行への関心が高まっている。
政府は農家が債務返済を3年間停止できる措置も承認した。
財務省幹部は記者団に対し、付加価値税の増税は計画しておらず、今後1年は現行の7%で据え置くと述べた。
セター氏は前日、最低賃金の引き上げを含め、新たな政策を可能な限り早期に導入する意向を示している。