[北京 14日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は14日、銀行預金準備率(RRR)を0.25%引き下げると発表した。15日から実施する。
準備率の引き下げは3月に続く今年2回目。3月は全銀行対象に0.25%引き下げた。
今回の引き下げは、準備率が5%の銀行以外が対象。引き下げ後の準備率の加重平均は7.4%程度になる。
国営新華社通信は、人民銀当局者の話として、5000億元(687億1000万ドル)の中長期流動性が供給されると伝えた。
人民銀は、人民元相場の基本的安定を維持し、流動性を適度に潤沢な状態に保つ方針を示した。
民生銀行のチーフエコノミストは、需要低迷に直面する中「準備率引き下げは、実体経済への支援を強化し市場関係者の信頼を高めるためのより良い金融機関への指針となる」との見方を示した。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのシニアエコノミスト、Xu Tianchen氏は、今年の経済成長目標5%の達成が危うくなる中で、政府は景気支援に前向きだと述べた。
ハンセン銀行(中国)チーフエコノミストは、準備率引き下げを受け15日に中期貸出制度(MLF)金利が引き下げられる可能性を指摘。「準備率引き下げよりも重大で人民銀の意図を示唆するものだ」と述べた。