[モスクワ 15日 ロイター] - ロシア中央銀行は15日の金融政策を決める会合で、主要政策金利を100ベーシスポイント(bp)引き上げて13%とすることを決定した。通貨ルーブル安や根強い物価上昇圧力に対応するため、3会合連続で引き上げた。
ナビウリナ中銀総裁は記者会見で「インフレリスクの顕在化に伴って利上げすることを決定し、インフレが持続的に鈍化すると確信するまでかなり長期にわたって高水準に維持する」と述べた。
ナビウリナ氏は、金利の据え置きと一段の金融引き締めも検討されたと説明した上で、2024年末までにインフレ率を4%に低下させる中銀目標の達成には利上げが必要だと指摘した。
ルーブルは1301GMT(日本時間午後10時01分)時点で1ドル=96.70ルーブルと堅調に推移している。
中銀は23年末のインフレ率見通しを前年比で6.0─7.0%と、従来の5.0─6.5%から変更した。9月11日時点のインフレ率は5.33%で、目標の4%を上回っていた。
23年の経済成長率見通しは1.5─2.5%に据え置いたが、景気は回復局面を終え、労働市場の逼迫など供給サイドの制約によって経済成長が制限されると警告した。
次回の会合は10月27日に予定されている。