[上海/シンガポール 19日 ロイター] - 中国政府系の経済日報は19日の社説で、人民元相場について、対米ドルでの下落圧力は一時的で、対主要貿易相手国通貨では安定していると指摘した。
当局はこのところ国営メディアや記者会見を通じて同様の見解を述べている。
元は対ドルで年初来5%超安と、アジア通貨で今年最もパフォーマンスがさえない通貨の一つとなっているが、公式データに基づくロイターの算出によると、主要通貨バスケットに対しては同期間の下落率が0.15%にとどまっている。
他の主要国、特に米国との利回り格差の拡大が対ドルでの元の下落圧力を高めている。
経済日報は「元相場は長期的には依然として経済のファンダメンタルズに左右される」と指摘。
「金融規制当局は必要に応じて行動し、一方的で景気循環を増幅させる動きを断固として是正し、市場の秩序を乱す行為に対処し、為替レートのオーバーシュートリスクを防ぐ」とした。