[ロンドン 19日 ロイター] - 経済協力開発機構(OECD)は19日、英国の今年の総合インフレ率予想(平均)を7.2%とし、6月時点の6.9%から引き上げた。引き続き主要国の中で最も高いインフレ率を見込む。
引き上げ幅は、主要7カ国(G7)の中で日本と並んで最大。
欧州では、下方修正されたドイツ(6.1%)とフランス(5.8%)を上回った。
24年の予想は2.9%。フランスと同じで、ドイツの3.0%をわずかに下回る。
ハント財務相は「OECDは世界経済情勢を示したが、英インフレ率が来年3%を下回ると予想したことは朗報だ」と述べた。スナク首相は今年末までにインフレ率を半減させると公約。12月にはインフレ率が5%程度に下がっている必要がある。
OECDは、23年の成長率を0.3%で据え置いた。G7の中では、マイナス成長のドイツに次いで2番目に弱い。