David Ljunggren Steve Scherer
[オタワ 19日 ロイター] - カナダ統計局が19日発表した8月の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は4.0%と、前月の3.3%から伸びが加速した。ガソリン価格の上昇が背景にある。
ロイターがまとめたアナリスト予想の3.8%上昇を上回った。中銀が目標とする2%の2倍となる。主な要因は、7月に前年比12.9%下落したガソリン価格が同0.8%上昇したことだった。
これを受け、金融市場ではカナダ銀行(中央銀行)が10月に利上げするとの観測が高まった。利上げの可能性は23%から42%に上昇した。
中央値は7月の3.9%から4.1%に上昇、トリムの平均値は同3.6%から3.9%に上昇した。
前月比では0.4%上昇。市場予想は0.3%上昇だった。
カナダ中銀は6日の理事会で、政策金利である翌日物金利の誘導目標を5.0%に据え置いていた。ただ、今後もインフレ圧力が続いた場合には追加利上げの可能性もあると表明した。