David Lawder
[ワシントン 3日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は3日、メキシコの2023年成長率予想を7月時点の2.6%から3.2%に上方修正した。24年も1.5%から2.1%に引き上げた。
IMFはメキシコの景気拡大は広範囲にわたり、失業率は過去最低水準にとどまる一方、製造業稼働率は最高水準に達していると説明した。
メキシコには、生産拠点を消費地の米国に近づける「ニアショアリング」の動きを受けて大きな機会が存在している。
IMFは「この潜在力を活用し、他の生産拠点と競争するには慎重なマクロ経済政策を追求し続けながらメキシコの長期的構造課題に取り組む必要がある」と指摘した。
「そのためには、公共投資の拡大、より的を絞った投資、ガバナンスの改善、国内金融機関へのアクセス増加、女性労働力人口の拡大、よりクリーンなエネルギー源への消費転換が必要になる」と説明した。