[オスロ 6日 ロイター] - ノルウェー政府は6日、来年度予算案を発表し、政府系ファンドから来年4098億ノルウェークローネ(373億ドル)を引き出すことを提案した。今年の3723億クローナから増額する。
労働党と中央党で構成する連立政権は少数与党。予算案を可決するには社会主義左翼党との交渉が必要になる。
政府は「予算案は財政的に責任あるもので、金利に上昇圧力をかけない。インフレを抑制しながら、雇用を支えることが狙いだ」と表明した。
財務省の予測によると、非石油部門の国内総生産(GDP)は今年が0.6%増、来年が0.8%増、2025年が1.9%増となる見通し。
来年の非石油部門の構造的財政赤字は、政府系ファンドの今年末の予想価値の2.7%で、議会が定めた年間上限である3.0%を下回る。
財政インパルスはプラス0.4%。予算案が経済成長の押し上げにつながることを意味する。