Orathai Sriring Panarat Thepgumpanat
[バンコク 8日 ロイター] - タイのセター首相は8日、インフレ率が非常に低いとして中央銀行は利下げを検討すべきだと述べた。政策スタンスの再考を促すために中銀総裁と話す予定という。
セター氏はタイ中銀の利上げに反対だと明言。その上で、セタプット総裁には利上げを続ける権限があると改めて指摘した。
中銀はインフレ抑制に向け2022年8月から計200ベーシスポイント(bp)の利上げを実施した後、昨年11月の前回会合で政策金利を10年ぶり高水準の2.50%に据え置いた。次回会合は2月7日に開催される。
昨年12月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.83%下落し、3カ月連続のマイナスとなった。中銀目標(1─3%上昇)を8カ月連続で下回った。
セター氏は7日夜のソーシャルメディアへの投稿でも、利上げは経済に全く恩恵をもたらしていないとし、低所得層や中小企業に悪影響を与えるような動きを控えるよう中銀に求めた。