Huw Jones
[ロンドン 24日 ロイター] - 英金融街シティの自治体「シティ・オブ・ロンドン・コーポレーション」が24日発表した世界の金融センター調査では、ロンドンが首位を維持し、昨年に同点首位だったニューヨークは2位に下がった。
調査は各金融センターを5つの主要競争分野にわたる101の指標で評価した。
ロンドンは、上場の魅力を高めたり、年金基金を成長企業に振り向けたりする改革が評価されて首位を維持。だが運用資産総額が減少した上、外国企業の上場も減ったため、競争力全体の評点は前年の60から59に下がった。
シティ・オブ・ロンドンは、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)と新型コロナウイルスのパンデミックによる企業活動のボトルネックが解消されるとともに、規制の効率性と移民政策、労働者の職場復帰がロンドンの事業環境を改善させたと指摘。「ロンドンは資本市場の活動と運用資産総額が減少したが、持続可能な金融と人材、スキルの両面で首位だった」と説明した。
ニューヨークの評点は前年から3ポイント下がって57となった。「ニューヨークはテクノロジーと全般的な金融活動で首位となったが、今年はコロナ禍局面の強気相場が高インフレと金利の急上昇によって終わったのに伴い、評点が下がった」とした。
3位はシンガポールで、評点は3ポイント下がって48となった。4位はフランクフルトで44ポイント、5位はパリで40ポイントだった。