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米2月求人件数ほぼ横ばいの875.6万件、自発的な離職増加

発行済 2024-04-03 00:02
更新済 2024-04-03 03:36
© Reuters. 米労働省が2日発表した2月の雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は8000件増の875万6000件だった。2021年9月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)

[ワシントン 2日 ロイター] - 米労働省が2日発表した2月の雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は8000件増の875万6000件だった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は874万件だった。

1月分は874万8000件と、前回発表の886万3000件から下方改定された。

2月の失業者1人当たりの求人件数は1.36件と、1月の1.43件から減少した。

ただエコノミストは失業者1人当たりの求人件数の減少は労働市場の重大な変化を示すものではないと主張。ブリーン・キャピタル(ニューヨーク)のシニア経済アドバイザーであるコンラッド・デクアドロス氏は「力強い労働市場を望む連邦準備理事会(FRB)当局者にとって心配することはないが、労働力に対する明らかな過剰需要の減少が極めてゆっくりとしか進んでいないことから、連邦公開市場委員会(FOMC)で近い将来に利下げが決定される可能性は低い」と述べた。

業種別の求人件数は金融・保険で12万6000件増、教育を除く州・地方政府で9万1000件増、芸術・娯楽・レクリエーションで5万1000件増となった。

一方、情報セクターで8万5000件減、連邦政府で2万1000件減となった。

求人率は5.3%と横ばい。

2月の採用件数は12万件増の581万8000件。小売業で7万8000件増となったほか、運輸、倉庫、公共事業でも大幅に増加。採用率は1月の3.6%から3.7%に上昇した。

JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「求人データは労働需要が供給に比べて依然として強いことを示しているが、バランスの悪さは数年前より後退している」と述べた。

自発的な離職件数は3万8000件増の348万4000件だった。小売業で7万7000件増加したほか、専門・ビジネスサービスでは4万2000件増となった。一方、宿泊・飲食サービスでは5万3000件減。労働市場に対する信頼感の目安となる自発的な離職率は2.2%と変わらずだった。

レイオフ・解雇件数は12万8000件増の172万4000件。芸術・娯楽・レクリエーションや宿泊・飲食サービスで増加した一方、専門・ビジネスサービスで減少した。

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