アジア市場では今日、投資家は控えめな経済日程に直面しており、焦点はドル高と金融引き締めに寄与している米国と世界の債券利回りの上昇に移っている。水曜日のMSCI世界株指数が1%下落し、MSCIアジア除日本株指数が1.6%下落し、この6週間で最大の下げ幅を記録したことからも明らかなように、この変化はリスク選好度の低下をもたらしている。
ウォール街も下落に転じたため、今日の相場反発の期待も薄れそうだ。オーストラリア準備銀行のサラ・ハンター副総裁の講演、オーストラリアの住宅建設承認データの発表、台湾の第1四半期GDP改定値などが予定されている。
金曜日には、中国のPMI、東京のインフレ率、インドの第4四半期GDPなどの発表が予定されている。
日本の10年国債利回りは1.075%で、2011年後半以来の高水準となっており、過去9日間のうち8日間上昇している。利回りの上昇にもかかわらず、円安は続いており、5月1日に日本当局が為替を支えるために介入したとされる1ドル=158.00円に近づいている。
米10年債利回りは水曜日に7ベーシスポイント上昇し4.64%と1ヵ月ぶりの高水準に達し、米2年債利回りは一時5.00%を超えた。米国と他国との利回りスプレッドは拡大していないかもしれないが、投資家の間でドルが好まれる通貨であることを維持するには十分である。ドル指数は水曜日に0.5%上昇し、この1ヵ月で最も大幅な上昇となった。
国際通貨基金(IMF)は2日、2024年と2025年の中国のGDP成長率予測をそれぞれ0.4%ポイント引き上げ、5%と4.5%とした。しかしIMFは、高齢化と生産性向上の鈍化により、2029年には中国の成長率が3.3%まで鈍化する可能性があるとも警告した。第1四半期は好調だったにもかかわらず、中国の景気サプライズ指数はマイナスに転じようとしている。
これとは対照的に、日本の景気サプライズ指数は5月初めの+35.2から水曜日には-36.8まで急落し、前年1月以来の低水準となった。日本の景気サプライズ指数が低下したのは、予想に比して景気が大幅に低迷したことを反映している。
本日の相場に影響を与える可能性のある主なイベントには、サラ・ハンターRBA副総裁の講演、オーストラリアの4月住宅建築承認データ、台湾の第1四半期GDP改定値がある。
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