ブラジルの5月の消費者物価は、食品コストの大幅な上昇に牽引され、予想を上回る上昇となった。ブラジルの統計機関IBGEが発表した最新データによると、5月のベンチマークIPCA指数は0.46%上昇し、市場予想の0.42%上昇と4月の0.38%上昇を上回った。
ブラジルの12ヵ月インフレ率は3.93%となり、前月の3.69%から上昇し、予想の3.89%を上回った。インフレ率は、IBGEが調査した9つのグループのうち8つのグループで物価上昇の影響を受けており、最も大きな影響を受けたのは食品・飲料部門と住宅部門であった。
特に、主要な農業地域であるリオグランデ・ド・スル州での洪水は、ジャガイモの価格が20%以上急騰するなど、食品価格高騰の一因として挙げられている。
エコノミストは、こうしたインフレ圧力がブラジル中央銀行の現在の利下げサイクルに終止符を打つ可能性を示唆している。投資家はすでに、今月末に予定されている政策決定会合で利下げが一服すると予想している。ブラジルの中央銀行は5月に基準金利を25ベーシスポイント引き下げ、10.50%とした。
中央銀行は、インフレ率が目標の3%に落ち着くまで制限的な金利を維持することを約束しており、プラスマイナス1.5ポイントの変動を許容している。しかし、今年と来年のインフレ期待の高まりが懸念されている。
ブラジルの通貨は最近、対米ドルで18ヶ月ぶりの安値をつけ、財政懸念や世界的な不透明感が影響している。
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