Dan Burns
[4日 ロイター] - 全米独立企業連盟(NFIB)が4日に発表した3月の調査によると、米中小企業の採用計画が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で経済がリセッション(景気後退)に陥った2020年5月以来の弱さとなった。
調査で、今後3カ月間に新規雇用を創出する計画があると答えた企業の割合は差し引き11%で、2月の12%から低下。歴史的平均値の11.8%を下回った。
NFIBは「雇用創出計画は現在、力強い経済における一般的な水準を下回っている」と指摘した。
インフレ抑制に向けた米連邦準備理事会(FRB)の利上げを背景に雇用の伸びは鈍化してきたが、それでも懸念されていたほどではなく底堅さを示している。
調査では雇用見通しが悪化しているものの、現在採用している、あるいは採用しようとしていると回答した企業が56%と、2月から変わらずだった。
NFIBは「今のところ、採用活動はピーク時の水準から鈍化しつつあるものの、引き続き堅調だ」とした。