Andrea Shalal
[ワシントン 18日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)と世界銀行およびモロッコ当局は18日、両機関の年次総会を予定通り10月にモロッコのマラケシュで開催すると発表した。
モロッコでは8日に中部でマグニチュード(M)6.8の地震が発生、これまでに2900人以上の死亡が確認されている。マラケシュは地震発生地域から約72キロに位置する。
世銀のバンガ総裁、IMFのゲオルギエバ専務理事、モロッコのナディア・フェッタハ・アラウィ経済相は共同声明で、10月9─15日にマラケシュで総会を開くとし、状況に合わせて内容を一部変更すると明らかにした。
モロッコ当局から直接要請を受け、IMFと世銀の当局者らが開催を決定した。
共同声明は「現在行われている救援活動の妨げにならないよう、また被災者とモロッコ国民に敬意を払う形で開催することが最も重要」と指摘。
「非常に困難な時期に年次総会は、悲劇に直面しながらも再び力強さを示すモロッコとその国民に国際社会が寄り添う機会にもなると信じている。全ての参加者の安全確保にも引き続き全力を尽くす」とした。
ゲオルギエバ氏は15日、会議が別の場所に変更されればモロッコの観光部門に大きな打撃になるとモロッコ首相が懸念を伝えたとロイターに明らかにしていた。
会議開催により、マラケシュには1万─1万5000人が訪れる見通し。