[モスクワ 3日 ロイター] - ロシアのリャブコフ外務次官は3日、米国がアジアと欧州に短・中距離ミサイルを配備する計画を進めれば、ロシアは短・中距離ミサイル配備のモラトリアム(一時停止)案を破棄すると警告した。
プーチン大統領は米国および北大西洋条約機構(NATO)に加盟している西側数カ国に対し、短・中距離ミサイルの開発を一時停止するよう提案。ただ、リャブコフ外務次官は米国がアジアおよび欧州への短・中距離ミサイル配備を「急速に進めている」とし、「従って、ロシア大統領が発表したモラトリアムは、このような動きに照らせば、もちろん維持することはできない」と指摘。「米国は世界の安定とそれぞれの地域の安全保障に新たに強力な打撃を与えている」とした。