[17日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスは17日、株価指数「STOXX600」を構成する欧州主要企業600社の利益の伸びについて、今年の予想を従来の横ばいからプラス3%に上方修正した。原油価格の上昇で石油大手の株価上昇が見込まれるため。
原油は指標となるブレントの先物が今月初めに中東地域で紛争が起きて以来6%上昇し、1バレル=89ドル前後で取引されている。
ゴールドマンによると、油価の上昇は売上高を押し上げ、コモディティー関連セクターにとっては追い風になる。BP、シェル、トタル・エナジーズなど欧州の石油大手は、中東での紛争ぼっ発以降、株価がそれぞれ4.5%ないし7%上昇している。
欧州の石油・ガスセクターの株価指数は16日に9年ぶりの高値を付け、6日からの上昇率は約7%に達した。年初来の上昇率は8.3%で、STOXX600指数の6%を上回っている。
ただゴールドマンによると、欧州企業の今年の利益はインフレ調整後では2%減となる見込みで、債券利回りの上昇も企業利益を圧迫すると予想されている。
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