Michelle Nichols
[国連 13日 ロイター] - 国連安全保障理事会は13日、イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突を巡り非公開会合を開いた。ガザ地区への全面的な地上作戦を控え、イスラエルがガザ北部の市民に退避を指示する中、パレスチナ側はグテレス事務総長に対応を求めた。
パレスチナのマンスール国連大使は、アラブ諸国との会合前に「この人道に対する罪を止めるため、われわれ全員にさらなる対応が必要だ」と訴えた。
各国はこの日、イスラエルにガザ北部への攻撃を回避するよう求めた。イスラエルのエルダン国連大使はガザに連行されたイスラエル人の家族を招いたイベントで、ガザ北部住民への警告について「民間人の被害を軽減するため」の一時的な移動だと述べた。
安保理の非公開会合でブリーフィングを行ったグテレス氏は、会合前に「戦争にもルールがある。民間人は保護されなければならず、決して盾として使われてはならない」と記者団に語った。
一方、ロイターが確認した文書によると、ロシアは会合で、人道的停戦を求めるとともに、民間人に対する暴力と全てのテロ行為を非難する安保理決議案を提案した。
ロシアのネベンジャ国連大使は会合後、「安保理の完全な無為と無反応を受け入れられない」と述べ、ロシアがイスラエルとパレスチナ間の仲介を行う用意があると語った。ロシアの決議案が採決にかけられるかは不明。
また、ブラジルも13日夜に独自の決議案を提案。ロイターが確認したところでは、「ハマスのテロ攻撃」を非難し、「イスラエル当局にガザ北部からの市民避難命令を直ちに撤回するよう求める」内容になっている。
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