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東京外為市場・15時=ドル90円半ば、個人が過去最大の英ポンド/円買いから撤退し円急伸

発行済 2009-09-25 15:56
更新済 2009-09-25 15:56

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 90.63/66  1.4693/95  133.18/25

正午現在   90.60/64  1.4657/60  132.75/83

午前9時現在 90.82/86  1.4648/50  133.04/12

NY17時現在 91.27/31  1.4660/65  133.82/91

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 [東京 25日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5

時時点から下落し90円半ば。個人投資家が過去最大の買いを積み上げた英ポンド/円

で損失確定の売り戻しに動いたことで、英ポンド/円が急落。円買いが他通貨

に波及する形で円が全面的に上昇した。

 午前の取引で英ポンド/円が急落。一時144円前半と5月以来4カ月ぶり安値を更新

した。24日東京市場の高値から下げ幅は5.2円に達した。量的緩和策の長期化見通し

や当局の通貨安容認発言などをきっかけに、英ポンドが全面安となっていることが主因だ

が、この日の取引では、対円相場で個人投資家が損失確定の売りに動くストップロスを狙

い、投機筋が売り仕掛けを活発化させたことが大幅な下げにつながった。

 投機筋が売り崩しに動いたのは、個人の買いが高水準に膨らんでいたためだ。個人の英

ポンド/円買いは、英ポンドがこれまでの取引レンジ下限に近い150円付近へ下落した

8月下旬から次第に活発化。7月安値を割り込んだ前日の取引で一段と膨らんだ。外為証

拠金取引の取引所「くりっく365」を運営する東京金融取引所(TFX)によると、

24日現在の英ポンド買い/円売り建て玉の買い残は7万0734枚と、2005年7月

のサービス開始以来最大を記録。「値ごろ感や逆張り的な発想で買い意欲が強まった」

(TFX)という。業界大手の外為どっとコム(港区)も、英ポンド/円の買い持ちは前

日現在で8月初旬の3倍程度と急速に増えていた。

 証拠金関係者によると、英ポンド/円を買い持ちにしていた個人のストップロスは、

7月安値にあたりテクニカル上の節目となっていた146円付近から144円後半にかけ

て集中。まとまったストップを巻き込めば大きく値幅が取れると読んだ投機筋のターゲッ

トとなった。

 英ポンド/円の急落を受けて、円は幅広く上昇。ユーロ/円は朝方の133円後半から

132円半ばまで、豪ドル/円は78円後半から前半へ、カナダドル/円

は83円後半から82円後半へ下落した。ドル/円も91.36円から

90.55円までじり安となった。

 <G20で「出口」遠いとの見方>

 この日のアジア時間には、米ピッツバーグで開幕した20カ国・地域(G20)首脳会

議(金融サミット)の声明草案が明らかになった。G20首脳は声明で、持続的な回復が

確実になるまで景気刺激策を継続することを表明する、刺激策の早すぎる解除を避けるこ

とで合意する一方、適切な時期に刺激策を協調して解除する方針も盛り込む。

 市場では「内容的に特段の新しさはない」(外銀)との声が多いものの、声明が明らか

になった直後の取引ではドルが小幅に下落した。回復が確実になるまで強力な政策対応を

継続するとしたことで、金融政策の正常化に向けた「出口までの道のりがまだ遠いとも読

める」(都銀)として、低金利の長期化見通しがドル売りの手掛かりになるとする声があ

った。ただ、ドルは前日までに大きく上昇していたこともあり「ポジション調整的な売り

戻しが入った」(別の外銀)面もあるという。

 住友信託銀行のマーケットストラテジスト、瀬良礼子氏は「各国が賛同しやすい総論で

草案をまとめた。経常黒字国と赤字国それぞれの対応を求めるなど、バランスの取れた内

容」としたうえで、為替相場への直接的な影響は限定的だと話している。

 <金現物の急伸は取引ミスか>

 G20声明草案の速報が流れた午後1時過ぎ、金現物が急伸したことが市場で話

題となった。ロイターデータで1オンス=996ドル付近を推移していた金現物は、午後

1時28分に1005.75ドルまで急伸。しかし、その10数秒後に再び996.10

ドルに値を戻しており、為替市場では「何らかの取引ミスがあったのではないか」(都銀)

との声が上がっている。為替市場に特段の影響はなかった。

 (ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)

(shinji.kitamura@thomsonreuters.com;03―6441―1791;ロイターメッ

セージング:shinji.kitamura.reuters.com@reuters.net)

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