今日の欧米市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げ観測の高まりを背景に、ドル・円は節目の105円を上抜ける展開を予想したい。
前日の取引でドルは下値の堅さが確認され、目先も上昇基調の継続が見込まれている。
米国の9月耐久財受注、先週分新規失業保険申請件数、9月中古住宅販売成約指数の発表が材料になる。
また、今日17時半発表の英国の7-9月期国内総生産(GDP)も、欧州連合(EU)離脱を決めた6月の英国民投票後の実体経済を示す指標として材料視される見通し。
市場コンセンサスは4-6月期から横ばいの前年比+2.1%。
ある市場筋は、GDPが予想通りであれば「ポンド売りは強まらない」とみている。
なお、注目のドイツ銀行の決算は黒字であった。
ドル・円に関しては前日の海外市場で104円台を維持したことについて、ある外為ディーラーは「ドルの下値を確認できた」としており、目先も米FRBによる年内利上げ観測を背景としたドル買い基調は続くとの見立てだ。
今日のアジア市場では日経平均株価の反落をきっかけに104円30銭まで値を下げる場面もあったが、同ディーラーは「足元は月末要因のドル売りが見られるものの、欧米市場ではドル選好地合いが続く」と指摘している。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・9月マネーサプライ(前年比予想:+5.1%、8月:+5.1%)
・17:30 英・7-9月期GDP速報値(前年比予想:+2.1%、4-6月期:+2.1%)
・21:30 米・9月耐久財受注(前月比予想:0.0%、8月:+0.1%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:25.5万件、前回:26.0万件)
・23:00 米・9月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.0%、8月:-2.4%)
・02:00 米財務省7年債入札(280億ドル)