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今日の為替市場ポイント:米金利見通し引き上げでリスク選好的なドル買い継続も

発行済 2016-12-15 08:27
更新済 2016-12-15 08:33
今日の為替市場ポイント:米金利見通し引き上げでリスク選好的なドル買い継続も
14日のドル・円相場は、東京市場では115円33銭から114円87銭まで下落。
欧米市場でドルは117円39銭まで上昇し、117円05銭で取引を終えた。


本日15日のドル・円は、117円前後で推移か。
2017年に利上げは3回行われる可能性が示された。
日本株の動向は無視できないが、リスク選好的なドル買いがただちに縮小する状況ではないとみられる。


イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は、FOMC会合終了後に行われた会見で「トランプ次期米政権の経済政策が経済にどのような影響を及ぶかを巡って、かなりの不透明性が存在すると、すべての参加者が認識している」と述べた。
現時点でトランプ次期政権の経済財政政策の全容は判明していないことから、FOMCの金利・経済予測は前回(9月)から大幅に変更することはできなかったとみられる。


市場参加者の間からは、2017年に利上げが3回行われるとのFOMC予測について「現実的だが、インフレが加速しない場合、3回利上げを行うことは難しくなる」と声が聞かれた。
トランプ次期政権による拡張的な財政政策によってインフレは加速するとの見方が出ているが、FOMCのコアPCE予測は9月時点と変わっていない。
イエレンFRB議長は「次期米政権の経済政策にはかなりの不透明性が存在している」と指摘しているが、一部の市場関係者は「利上げとドル高はインフレ抑制につながる」と考えており、ドル高が続いた場合、2017年に3回利上げを行うことは大変難しくなると予想している。



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