ドル/円
午後3時時点 80.12/14 1.3961/62 111.85/91
正午現在 80.14/17 1.3946/51 111.79/83
午前9時現在 80.33/36 1.4037/40 112.76/82
NY17時現在 80.31/33 1.4043/48 112.59/61
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[東京 12日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時に比
べて20銭ほど安い80円前半。引き続き欧州債務問題が嫌気されてユーロが下落し、対
ドル、対円とも約4カ月ぶりの安値をつけた。ドル/円はクロス円の下げにつられて80
円付近まで水準を切り下げた。
早朝にユーロ圏財務相会合がギリシャ債務問題について声明を発表したものの、追加支
援の具体策が決まらなかった。イタリアに債務問題が波及するのではという懸念も根強く、
外為市場では朝方からユーロ1.39ドル後半のストップを狙う雰囲気が広がった。
上値が重かったユーロは、午前11時前後にストップロスを巻き込み1.3932ドル
まで急落。ユーロ/円もユーロ/ドル主導で111.67円まで下落し、ともに3月18
日以来の安値をつけた。対スイスフランでも過去最安値を更新した。ほぼ同じタイミング
でラガルド・国際通貨基金(IMF)専務理事の「まだギリシャへの第2次支援の条件を
協議する段階ではない」というコメントが伝わったことも、市場では「問題の先送り」
(外資系銀行)と受け止められてユーロ売りを後押しした。
アジア時間はドル/円を積極的に取引する動きはみられず、同通貨ペアはクロス円の下
落に押される形で80.06円まで下値を切り下げた。79.80円付近にストップが観
測されるが、同時に「5月5日の安値79.57円がサポートとして強く意識されている」
(IGマーケッツ証券為替担当アナリストの石川順一氏)との声も聞かれた。
(ロイターニュース 久保 信博記者)