ドル/円
正午現在 79.06/11 1.4122/27 111.69/73
午前9時現在 79.02/06 1.4125/29 111.63/65
NY17時現在 79.05/07 1.4099/03 111.53/57
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[東京 19日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時とほぼ同
じ79円前半。実需の取引が少なかった上、米債務上限問題でドルを積極的に買いづらい
一方、介入警戒感から下値も攻めづらかった。ユーロも材料に乏しく、やや買い戻された
程度だった。
朝方からのドル/円の値幅は18銭。日本の連休明けで実需のフローが期待されたが、
仲値にかけて断続的に79円を割り込んだ程度で、取引は閑散としていた。
また、先週14日に78円半ばから1円ほど急騰し、当局による介入を連想させたこと
も、ドル/円の下値を支えた。「おそらく介入はできないだろうとしながらも、ドル売り
/円買いは仕掛けにくくなっている」(国内金融機関)との声が聞かれた。一方で、米債
務上限問題が上値を重くした。債務不履行(デフォルト)に陥ることはないという見方が
市場の大勢だが、「起きた場合の被害が甚大なので、可能性がゼロではない間は不用意に
ドルの上値を追いかけられない」(外為どっとコム総研の植野大作社長)との声が出てい
た。
ユーロは前日の欧米市場で下落したこともあり、この日の値動きは調整の範囲内にとど
まった。欧州銀行のストレステスト(健全性審査)の結果が前週末に公表されたものの、
「ギリシャが最悪の事態に陥ったケースを織り込んだ結果が分からない以上、テストに対
して疑問がある」(みずほコーポレート銀行マーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏)と
の声が聞かれ、外為市場は同テストをそれほど材料視していない。それよりも「7月中に
ギリシャ支援策がまとまりそうにないという話も同時に出てきてしまったので、市場の関
心はそちらに向く」(同)という。
このほか、豪中銀(RBA)の議事録公表後に豪ドルがいったん下落。「ある時点で政
策の引き締めが必要」との文言が議事録から外されたことが売りを誘った。しかし下げ渋
り、「前日に株や商品が下落して、すでにそれなりに売られていたからかもしれない」
(外為どっとコム総研の植野氏)との声が聞かれた。
(ロイターニュース 久保 信博記者)