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東京外為市場・午後3時=ドル78円後半、ユーロ圏首脳会議期待でユーロが堅調

発行済 2011-07-21 15:28
更新済 2011-07-21 15:28

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 78.82/84  1.4259/62  112.37/41

正午現在   78.71/76  1.4247/48  112.16/20

午前9時現在 78.79/84  1.4258/62  112.38/42

NY17時現在 78.82/84  1.4220/26 111.96/01

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 [東京 21日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時とほ

ぼ同水準の78円後半。ギリシャ問題をめぐる独仏首脳会談を受け、この日のユーロ圏首

脳会議に対する期待感が盛り上がり、ユーロが堅調な足取りを見せた。ドル/円は実需の

売り遅れが目立つとされ、上値が重く、79円台では定着できずに78円台後半でのもみ

合いとなった。

 午後3時までのドル/円のレンジは78.61―79.03円。ユーロ/ドルは、ドイ

ツとフランスが21日のユーロ圏首脳会議におけるギリシャ支援について共通の立場で一

致したとの報道を受け、早朝の安値1.4200ドル付近から1.4275ドル付近まで

上値を伸ばした。 薄商いのなか、ユーロ/円は111.95円から112.67円まで

上昇した。

 <ユーロ圏首脳会談>

 

 朝方から市場の関心はユーロ圏首脳会議に集まった。早朝、ドイツのメルケル首相とフ

ランスのサルコジ大統領が会談し、ギリシャの追加支援について見解が一致したとのニュ

ースが伝わると、ユーロが急伸した。同会談では、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁

を交えて独仏で共通の立場が確認された後、欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領と

協議が行われたという。

 市場では「さすがに(同会議から)何も出ないということはないだろう。債務問題解決

に向けてそれなりの形をつけるだろう」(ファンドマネージャー)との声が聞かれる。

 「ユーロ債務問題には、中南米危機時のブレディ債構想のような政策が望ましいが、当

時米国が背負ったような負担と役割をドイツがどの程度許容できるかが焦点だ」と野村証

券・金融市場調査部の為替ストラテジスト高田将成氏は言う。「抜本的な債務支払い能力

の改善に向けた政策構想に対して、メルケル首相がどのぐらいの角度で首を縦に振るかが

注目される」と同氏は付け加えた。

 一部の欧州系金融機関がドルを調達する際に要求される上乗せ金利である「ユーロ・プ

レミアム」は現在43.52ベーシスポイント(bp)付近で、前日の50.88bp付

近から縮小した。ユーロ圏首脳会議を控え、市場の不安が若干後退したことが背景。

 

 <輸出の売り遅れ>

 ドル/円は終始上値が重い展開で、ドル買いサイドは投機筋による買戻しがメインだっ

た。

 財務省がこの日発表した6月貿易統計速報では、貿易収支(原数値)が707億円の黒

字となった。東日本大震災の影響で赤字が続いていたが、サプライチェーンの復旧により

生産が回復し自動車を中心に輸出の減少幅が大幅に縮小、3カ月ぶりの黒字に転じた。前

年比では、89.5%減だった。

  輸出は前年比1.6%減の5兆7759億円、4カ月連続で減少した。5月の同

10.3%減からは大きく減少幅が縮み、3カ月ぶりの1ケタ減となった。 ロイターが民

間調査機関を対象に行った調査では、貿易収支の予測中央値は1651億円の赤字。輸出は

前年比4.1%減、輸入は同11.0%増だった。

 市場では、「生産が回復してきているが、輸出勢は(ドルを)売れていないため、80円

がかなり重くなってきている」(邦銀)とされ、ドル/円相場の反発力の衰えを指摘する声

が聞かれた。

  

 <米債務上限>

 外為市場は、ユーロ圏首脳会議でのなんらかの前進を織り込みつつあり、「関心は、米

債務上限の引上げに移り始めている」(同ファンドマネージャー)との指摘も出ていた。

 オバマ米大統領は、財政赤字削減に向け議会が包括的に合意するが時間を要する場合、

数日間の連邦債務上限引き上げ措置を受け入れる方針だ。大統領はこれまで、短期的な引

き上げには拒否権を行使する考えを示していたが、時間切れになりつつあることを認め、

「数日間」の引き上げを受け入れる構え。

  

 <中国PMIで豪ドル急落>

 豪ドルは一時1.0704米ドル付近まで下落。きっかけは7月の中国PMI

(購買担当者景気指数)速報が48.9となり、2010年7月以来初めて50を下回っ

たことだった。その後、豪ドルはいったん値を持ち直したが、このところ豪ドルの買い持

ちポジション(豪ドルロング)を含まらせていた海外投機筋による投げ売りに押され、再

び軟調になった。

 ただ、欧州序盤に入ると1.0740米ドル付近まで再び反発し、方向感に乏しい値動

きとなった。

 一方、豪ドル/円は84.65円付近で日中の安値84.25円付近から反発したもの

の、上値の重さを引きずっているという。

 「スワップから見ると、豪ドルは向こう一年間で42ベーシスポイントの金利低下を織

り込んでいる。豪ドル/円の上値が重いのも、こうした金利観が背景とみられる」(野村

証券・高田氏)という。

 

 (ロイターニュース 森佳子)

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