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欧州市場サマリー(1日)

発行済 2011-09-02 04:48

             1342GMT    31日終盤

ユーロ/ドル    1.4297 1.4377

ドル/円    76.910 76.590

ユーロ/円 109.98 110.17

            1日終値    前営業日終値

株 FT100 5418.65(+24.12) 5394.53

  クセトラDAX    5730.63(‐54.22) 5784.85

金 現物午後値決め 1821.00 1813.50

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  98.485 (+0.015)  0.432(0.435)

独連邦債2年物 0.635(0.730)

独連邦債10年物(9月限) 135.42 (+0.86) 2.142(2.245)

独連邦債30年物   3.035(3.089)

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 <為替> ユーロが幅広い通貨に対して値下がりしている。8月のユーロ圏製造業PMI

改定値が約2年ぶりに50を下回ったことを受け、世界経済の悪化に対する懸念が広が

っている。 

 ユーロ/ドルは0.6%安の1.4290ドルで推移している。

 ドル/円は、日本当局による市場介入への警戒感が緩むなか0.5%高の

76.98円で取引されている。

 

 <株式> ロンドン株式市場は続伸して引けた。一時は値下がりしたものの、米供給管

理協会(ISM)が発表した製造業景気指数が予想を上回り、米経済の健全性に対する懸

念が後退したことから、値上がりして取引を終えた。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は心理的な節目である5400を上抜けし、この

2日間で5%強上昇した。 

 このところ売り込まれていた銀行株<.FTNMX8350>がこの日は上伸し、ロイヤル・バンク・

オブ・スコットランド(RBS)、ロイズ・バンキング・グループ

バークレイズは5.6─8.2%値上がり。英国の銀行改革の開始が遅れるとの

報道が好感された。

 資産運用会社ハーグリーブス・ランズダウンは17.7%と大きく上昇した。

 一方で鉱山株<.FTNMX1770>は、LME銅価格の下落や利食い売りを受けて値下

がりした。

 金価格の下落を受けフレスニロは3.7%安。ランドゴールド・リソー

シズはオリエル・セキュリティーズが同社の投資判断を「ホールド」に引き下げ

たことを嫌気して1.4%値下がりした。

 石油セクターではBPが3.5%の大幅安となった。

 

 欧州株式市場は続伸して取引を終えた。米供給管理協会(ISM)製造業景気指数が判

断の分かれ目である50を上回るなか、ディフェンシブ銘柄などに買いが入った。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は6.30ポイント(0.65%)高

の973.39で終了。ただ過去4週にわたる株安で20%近く値下がりしており、この

上昇基調はぜい弱とみられる。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は3.67ポイント(0.16%)高の

2305.75。

 高い配当利回りのディフェンシブ銘柄が買われ、ドイツテレコムは2.2%、

グラクソスミスクラインは1.4%、英携帯電話大手ボーダフォン・グループ

は2.1%、フランステレコムは1.4%それぞれ値上がりした。

 これら4銘柄の配当利回りは5.7─10.5%と、10年物の独連邦債利回り

の2.1%を大きく上回る。 

 パリにあるテクニカル分析会社、デイ・バイ・デイのバレリー・ガスタルディ氏は、今

週の相場回復を受け、値ごろ感が魅力となっても、投資家は株式購入に急いではならない

と指摘。その理由として、このところ発表された一連のさえない経済指標を例に挙げ、分

析の手法により、中期的な株購入の好機とも、リスク環境の悪化とも捉え得るためと説明

した。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債先物が上昇した。ユーロ圏の経済指標が思わしくなかった

ことに加え、イタリアとスペインが実施した国債入札が欧州中央銀行(ECB)による買

い入れにもかかわらず低調な結果となったことが背景。

 スペインはこの日実施した5年債入札で36億ユーロを調達。ただ需要は低調で、応札

倍率は1.8倍にとどまった。

 こうしたなか、スペインとイタリアの国債利回りは短期債から長期債にわたり上昇。た

だ、市場関係者によるとECBが両国の国債を買い入れたとみられ、上昇は限定された。

イタリアは8月30日に10年債入札を実施、同様に低調な結果に終わっている。 

 INGの金利ストラテジスト、アレッサンドロ・ジャンサティ氏は「特に独連邦債との

利回り格差の縮小を受け、市場の買い意欲は薄くなっている。こうした環境の中でスペイ

ンとイタリアが国債入札を実施するのは簡単なことではない」と述べた。

 スペイン国債10年物利回りは前日比1ベーシスポイント(bp)上昇

の5.068%、イタリア国債10年物利回りは1.5bp上昇の

5.158%で推移した。 

 ユーロ圏周辺国の経済に対する先行き不透明感が払しょくしきれないなか、この日発表

された8月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は49.0となり、速

報値の49.7から下方修正された。同指数が景況の改善と悪化の分岐点となる50を下

回るのは2009年9月以来初めて。

 ダイワ・キャピタル・マーケッツの経済調査部門副主任のクリス・シクルナ氏は「ユー

ロ加盟国全般にわたり低調な数字が示され、さらなる打撃となった」と述べた。 

 独連邦債先物は取引時間を通して上昇を続け、朝方の下げを回復。一時は

135.33まで上昇した。

 現物市場では、独連邦債10年物利回りが7bp低下し2.12%とな

った。8月に付けた過去最低水準まで10bp以内に迫り、安全資産としての独連邦債へ

の需要が衰えていない事が示された。

 前出のシクルナ氏は「今後ユーロ圏の混乱は深まるとみられることから、独連邦債利回

りは低下を続ける可能性がある」としている。

 

                            [東京 2日 ロイター]

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