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次期米FRB議長人事を巡る思惑

発行済 2017-10-05 15:45
更新済 2017-10-05 16:00
次期米FRB議長人事を巡る思惑
 ドナルド・トランプ米大統領とスティーブン・ムニューシン米財務長官は連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事を巡り、「タカ派」とされるケビン・ウォーシュ元FRB理事、「中立派」とされるジェローム・パウエル理事と会談するなど、議長候補選びが本格化しています。
「ムニューシン米財務長官はパウエル理事を支持している」と報じられたことを受けて、リスク選好的なドル買いが一服する場面がありました。


 トランプ大統領は次期FRB議長人事について10月中に決定するとの意向を示しており、早ければ来週中に次期FRB議長が指名されるかもしれません。
現職のイエレン氏が続投する可能性は残されていますが、市場関係者の間では「次期FRB議長に指名されるのはウォーシュ元理事とパウエル理事の二人にほぼ絞られた」との声が聞かれています。


 パウエルFRB理事が指名された場合、利上げペース鈍化の思惑が広がり、ドルの上値は重くなるとの声が聞かれていますが、米国のインフレ率は鈍化傾向にあることから、「タカ派」とされるウォーシュ元FRB理事が次期議長に指名されても2018年に3回の利上げを行なうことは難しいとみられています。

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