(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 11123.33(+183.38)
前営業日終値 10939.95(+131.24)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2506.82(+ 46.31)
前営業日終値 2460.51(+ 55.69)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1164.97(+ 20.94)
前営業日終値 1144.03(+ 20.08)
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[ニューヨーク 6日 ロイター] 6日の米国株式市場は3営業日続伸。ユーロ圏の
銀行に対する支援策が追い風となり、金融危機の脅威が後退するとの期待が高まった。
欧州連合(EU)による域内銀行の資本増強計画を好感し、銀行株が上昇をけん引した。
また、欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で1年物資金供給オペおよびカバード
ボンド買い入れの再開を決定した。
S&P金融株指数<.GSPF>は3.2%高。ここまで3営業日の上昇率は8.8%に達し
た。
ダウ工業株30種<.DJI>は183.38ドル(1.68%)高の1万1123.33
ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は46.31ポイント(1.88%)高の2506.82。
S&P総合500種<.SPX>は20.94ポイント(1.83%)高の1164.97。
ただ、テクニカル的にはS&P総合500は引き続き下落傾向にあると指摘されてい
る。同指数は7月下旬以降、50日移動平均を上回っておらず、一段の下値余地がある
ことを示しているという。
最近の株価急落は欧州債務危機の深刻化が主因となっていた。
チャネル・キャピタル・リサーチのチーフ投資ストラテジスト、ダグ・ロバーツ氏は
「彼ら(欧州当局者)が銀行救済で合意に達するとの見方から、相場は再び持ち直してい
る」と指摘した。市場はこれまで、欧州関連の材料に一喜一憂する振れの大きい展開とな
っており、それがボラティリティーの高まりと、総じて方向性を欠く相場の動きにつなが
っていたという。
市場の注目は7日発表の9月米雇用統計に移っており、米経済が二番底に陥ることな
く、緩やかに成長していることを示す内容を投資家は期待している。
欧州銀へのエクスポージャーをめぐる懸念に圧迫されていたモルガン・スタンレー
また銅価格の上昇が素材株を押し上げた。ダウ銘柄のアルミ大手アルコア
5.4%急伸。
アップル
同社は前日、スティーブ・ジョブズ会長の死去を発表している。
この日発表された新規失業保険週間申請件数は40万1000件となり、前週から
6000件増加した。ただ、市場予想の41万件ほど悪化せず、雇用市場が改善している
兆候を示した。
ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約
91億4000万株と、年初来の1日平均の80億2000万株を上回った。