1カ月ぶりの安値をつけた後、水曜日にドルは他の通貨に対し高くなった。米中貿易摩擦など米国の貿易状況に関する不確実性がドルを押し上げた形だ。 {{8827 |ドルインデックス}}は、昨日94.34まで下落した後、午後6時時点で0.15%上昇して94.77となった。
北米自由貿易協定(NAFTA)の改革を目指して、米国がメキシコと貿易協定で合意した後、貿易に関するより肯定的な見通しにより市場は盛り上がった。NAFTAのもう一つの貿易相手国であるカナダが、今後この新しい協定に加わることが期待されている。しかし、メキシコとは違い、米中貿易摩擦に関しては先週の協議がほとんど進展せずに終了し、両国ともに新たな関税をかけあっている状態だ。
消費者信頼感指数が予想外に上昇し、2000年10月以来最高水準に達した。投資家は、経済成長が依然として強いことが確認されると予想し、米国の第2四半期の成長率が修正されると先読みして行動していた。
ドルは円に対してはほとんど変わらず、 USD / JPYは111.25で取引された。ユーロは1カ月ぶりの高値から下落し、 EUR / USDは0.23%安の1.1667となった。
ユーロは、ポンドに対して下落した。ブリグジットへの懸念のため、火曜日に0.9097のほぼ1年ぶりの高値に上昇した後、 EUR / GBPは0.9080となった。
英国経済に与える打撃に関する先週のハモンド財務大臣による警告に対し、メイ英国首相は、合意なきブリグジットは「世界の終わりではないだろう」と発言した。ポンドは GBP / USDが0.11%下落して1.2858となった。
一方、トルコのリラは、米国とトルコ間の外交の不確実性が続いていることにより水曜日に米ドルに対してさらに下落した。米国とトルコの関係が悪化し、エルドアン大統領が金融政策や経済のコントロールを強化していることへの懸念から、今年、リラがほぼ40%急落し、最安値を8月中旬に記録している。