中国人民銀行(PBOC)は火曜日の6.8488から人民元の基準レートを6.8546に設定した。しかし変更を行ったにも関わらず、水曜日の朝にはレートを再び下げて、レンジで推移している。
公開市場操作時から15日経ったのち、現在中国人民銀行は600億元の流動性を保つようにしている。
人民元は4月以来、米ドルに対して下落しており、対米ドルでは9%以上も下落している。
弱い人民元は、米国が課した貿易関税やドナルド・トランプ大統領が示唆している追加関税の影響を少なからず受けている。
周小川(Zhou Xiaochuan)中国人民銀行総裁はロシアのウラジオストックで開かれたイースター経済フォーラム(EEF)で「米国が関税を多く課した場合、結果として人民元を押し上げる可能性がある」と述べた。
トランプ大統領はこれまでにも公式協議などを経た上で2000億ドル相当の関税を中国製の輸入品に設定しており、さらに2670億ドルの追加関税を課す事で中国に圧力をかけている。
これらの制裁により中国製品の価格が米国で上がる可能性はあるが、一方で弱くなった元は製品を安くする事にもつながる。
USD / CNYペアは6.8742で取引されていたのに対し、午前3時には0.03%高で推移した。
PBOCと他の機関は元を支援するための措置を講じている。
8月には、中国外為貿易システム(CFETS)が、2カ月間に5%の急落を経て、通貨価値を元高方向へ再設定した。
水曜日の朝、日本円はドルに対しある程度の上昇を見せ USD / JPYは0.17%低下して111.46円となった。
日本の内閣府が9月10日に発表した内容によると第2四半期のGDPは上方修正し、このままのペースで1年継続した場合実質で年率3%増となる見込み。
オーストラリアドルは引き続き下落している。 AUD / USDは0.29%下落し0.7099で推移。
ドルに対するインドルピーの崩壊も続いたまま。 USD / INRのペアは72.705まで0.21%程度上昇した。
ルピーは今年ドルに対して約12%の下落。
投資家は今週、イングランド銀行と欧州中央銀行による政策決定を注視している。