米中の2大経済大国間の貿易戦争が激化するなかで、他の主要通貨に対しドルは多少下落した。
市場の動向は、経済指標ではなく、米国と中国の間の貿易紛争の次のステップに大きく左右されるだろう。
政府高官は、トランプ大統領が早ければ月曜日に、中国製品への約2,000億ドルの新関税を発表する可能性が高いとロイターへ述べた。
関税率はおそらく約10%になるだろうと、ウォールストリートジャーナルは報じている。これは25%以下へと関税引き下げの可能性について検討していることになる。
WSJはまた、中国は脅されている中で交渉しないため、来週の貿易協議は中国が参加を拒否すると報じた。
ドルインデックスは午後4時40分時点で94.47と金曜日の最低値94.36を上回ったが、8月末以来の最低水準であった。
円に対してドルは111.95となり、金曜日の2ヶ月ぶりの高値である112.16より円高となっている。
米ドルと貿易相手国との間に世界的な貿易摩擦が高まっていることを受けて、米ドルは安全資産としての需要にかげりが出ている。
ユーロとポンドは、英国が欧州連合(EU)から離脱する条件の合意に向けた努力やドルに対する安全資産需要を補うため、好調なスタートを切った。
ユーロはドルに対して0.1%高の1.1633( EUR / USD)となった。ポンドはまた1.3085( GBP / USD)でわずかに高かった。
ブレグジットの3つのサミットのうち、最初の1つは来週に設定されており、EUの指導者は、英国の離脱時期を考慮して今後2ヶ月以内に合意したいと望んでいる。